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「目の奥の痛み」が取れないのは、職場のブルーライト対策の不足⁉

ブルーライト対策しても目の奥の痛みが取れない!?

ブルーライトは、パソコンが出てから一時非常に問題視された時期がありました。今日の職場で、パソコンがない職場は殆どありません。パソコンの使用状況とブルーライト対策は、職場で取り入れている人は概ね4割程度で、半数以上の人は何も対策していない現状です。

では、ブルーライトカットメガネなどで対策した人は、目の奥の痛みが消えたのでしょうか?
また、目の奥が痛むのは、職場のブルーライト対策の不足が原因なのでしょうか?

ブルーライト、デジタル機器は自然の太陽光の1000分の1

パソコン・スマホを見続ける

調査によれば、ブルーライト対策をしているからといって、目の奥の痛みがなくなっていません。

デジタル機器から出るブルーライトの量は、自然の太陽光に比べて1000分の1以下と微量です。オフィスでパソコンを使う業務の多くは日中です。このため、職場でクレームや問題が起きないのも、科学的に見ればごく自然だといえます。

夜間のブルーライトは心身に悪影響

「夜間のブルーライト」は心身に悪影響が指摘されています。夜に強い光を浴びると、睡眠を促すはずのメラトニンというホルモンの分泌が抑制されて、体内時計に狂いが生じ、睡眠の質が著しく低下します。

眼に直接の病気を引き起こすわけではなくても、睡眠不足によって翌日の眼精疲労を悪化させるため、眼精疲労との因果関係が生じます。

子どものブルーカットメガネ装着は有害

2021年に日本眼科学会を含む6つの医療関連団体(6団体:日本眼科学会、日本眼科医会、日本近視学会、日本弱視斜視学会、日本小児眼科学会、日本視能訓練士協会)が、共同で以下の趣旨で声明を発表しています。

  • 見解:子どもへのブルーライトカット眼鏡の装用は「推奨しない(むしろ発育に悪影響の懸念)」。
  • 理由: 子どもが十分な太陽光を浴びないと近視の進行リスクが高まることが判明しており、日中からブルーライトカット眼鏡をかけて必要な光(バイオレットライト等)を遮断してしまうのは発育上、有害であるとされています。

文部科学省は啓発リーフレットなどで、近視予防のために「休日も含めて1日2時間以上の屋外活動」を目標として提示しています。「太陽光(自然光)を浴びること」自体が重要であり、木陰や曇りの日の明るさでも十分に効果があるとされています。

その一方で、幼少期から眼鏡をする子供が増えているように見えます。最近の都市部の学校を見ると、室内で過ごす時間が長くなるような建物構造であるように見えます。

現代人の目が疲れる本当の理由

パソコン、スマホからくる目の痛み

現代人は科学技術の進歩で環境が変わります。テレビが登場し、やがてパソコンやモニターが登場し、さらにスマホを日常的に使用する人が増え続けています。

ピント調節筋(毛様体筋)の過緊張

目が「近距離にある画面を長時間じっと見続けること」が最大の問題で、テレビだけの時代にはまだ比較的距離がありましたが、パソコンの登場でさらに近距離になり、かつ職場で長時間連続すること、その後のスマホの登場で職場への通勤・休憩・帰宅時間までずっと近くでパソコンやスマホ画面を見続けます。

その結果、目のピントを調節する毛様体筋は過度に緊張し続け、眼精疲労に繋がりやすくなります。

瞬き不足によるドライアイ

パソコンもスマホも画面に集中すると、瞬き回数は通常の3分の1程にまで大幅に減少し、ドライアイを引き起こします。眼球の表面が乾燥し、疲労感や痛みの発生につながります。

ブルーライトは波長が短く、空中で産卵しやすいため、画面のチラつきやまぶしさを感じさせます。これを脳や眼が補正しようとするため、間接的な疲労に繋がりますが、眼精疲労の主たる原因は毛様体筋の過度の緊張と瞬きの著しい減少です。

ブルーライト対策を講じるより、人間の目の使い方であるこれらの原因を和らげることが、真の対策に繋がります。(了)