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肩こりの本当の原因とは

肩こりの本当の原因を知り、しっかり対処

肩こりの原因について、「筋肉の緊張と血行不良」だといわれることが多いようです。筋肉の緊張はなぜ起きるのでしょうか。うっ血の状態はなぜ続くのでしょうか。

わたしは2年間週2回の頻度で治療院に通い続けましたが、強烈な肩こりは一向に改善しませんでした。鍼治療でも痛みの酷い時にはすぐに痛みがぶり返し、夜中にサウナのマッサージに出かけたことが何度もあります。いつまでも長引き、時間も費用も浪費し、疲れ果てました。この先も通院が続くのかと思うと、何とも言えない不安が募りました。

そこで、後先を考えず他の療法を探し、やっとの思いで運動療法に辿りつきました。すぐにぴたりといい運動療法を探し当てたわけではありません。さまざまな運動方法の中から、手探りしながら強烈なストレートネックに効果があることを探してきました。この過程で得た教訓のひとつをお伝えします。

肩こりの“原因”を疑ってみる

肩回りのストレッチ

肩にうっ血を生むのは、どうしてでしょうか。

肩こりといえば、高齢者や更年期の方だと思い浮かびました。ところが今日では小学生でも「肩こりになる」時代になりました。子どもが放課後に遊びまわっていた時代には、子どもが「肩こり」になることは考えることもできない時代でした。

ところが、この何十年かで小学生高学年あたりでさえ姿勢が悪くなり、猫背や前かがみの姿勢の子どもがいます。2010年頃、ある小学校の6年生80人程度の卒業式に参列しました。小学校を卒業していく子どものうち、1割ほどが首や肩の筋肉に大きな負担をかける姿勢です。

加齢とともに姿勢は悪くなりがちで、子どもの肩こりと、更年期の肩こりは同じ原因です。この視点から、肩こりは姿勢と深く関係すると考えています。それにしても、子どもたちの将来の健康が気になります。

肩こりの原因と症状を混同しない

デスクワークやスマホの操作などで長時間同じ姿勢でいると、筋肉が緊張して疲労がたまります。同じ姿勢を長く継続する人は、非常に多いのではないでしょうか。わたしが電車に乗って眺めていると、9割ほどの人がスマホを覗いています。

さらに、仕事の中にパソコンが入り込んでいます。モニター画面を長時間見てPC作業を行うことが日常化しています。目を使いすぎると眼精疲労に発展しますが、目の周りの筋肉ばかりでなく、首や肩の筋肉まで緊張を強いています。自分では気づかないうちに、肩よりも頭部が前に突き出た姿勢は極めて不自然で、この間、首・肩の筋肉は緊張しっぱなしです。

この結果、精神的にもストレスを感じ、自律神経が乱れて血管が収縮して血流が悪くなります。同じ姿勢を取り続けて筋肉が動ないことと、毛細血管は機能が低下して体が冷え、血行不良を招きます。

こうした流れが肩こりを生んでいますが、血行不良やうっ血は状態、いわば症状を示しているだけで、根本的な原因とはいえません。原因と症状を混同すると、肩こり解消への道のりが遠ざかります。

「筋肉の長さ」に着目

筋肉は、肩回りだけでなく、体が動く部分はどこの筋肉も一方の骨に筋肉の起点になる腱がついて、もう一方の骨に終点になる腱がくっついています。これによって脳が筋肉に意思を伝達し、自分で体を動かすことができます。

成長後の各部位の筋肉の長さは、基本的に変化しません。それにもかかわらず深層筋の硬化や姿勢の悪化などが複雑に関係して、加齢とともに「年齢が推測される姿勢」へと変化していきます。肩こりは、姿勢悪化の過程で肩回りの筋肉が伸び上がり、うっ血しやすい状態になったときに起きると考えています。(了)